できませんと言うエリートと、やりますと言う凡人

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最近よく耳にする話がある。弊社よりもずっと小さい会社から、比べ物にならないほど大きな会社まで、一様に言うことは、できないことはやらないという人や会社が多い。という事だ。

一見すると、知らないことはできない。分からないのでやらない。というのは当然のことのように思える。今までやったことのない事、自分ができるか分からない事に挑戦するのは、多くの労力を必要とする上に、失敗する確率も高く、仮に成功したとしても、どの程度の成果が得られるのかも読みづらい。
そして、リスクを回避する事は仕事の上でも、人生の上でも悪い事ではない。

みんな大好き挑戦者、でも実際にやる人は少ない

「教えてもらってないことやれって言われても出来るわけがない」と愚痴を言っている人と、逆に「全力でやってみます。でも出来るかどうかは分かりません」と挑戦する人。
卒業した大学の偏差値などに関係なく、挑戦してみる人は自ずと周囲の助けもあり、挑戦を通じてどんどん成長する。
もちろん得手不得手はあるので、挑戦してしっちゃかめっちゃかになるぐらいならきっちりしっかり確実に遂行する事に徹する方がいいタイプの人もいるだろうし、それが悪いわけではない。

問題は、プライドが高く、エリート意識が強くて、実際に処理能力も高いが「分からない事はできません」というタイプだ。教えられた事をアウトプットする勉強は得意で、情報の分析能力も素晴らしいが、誰も考えたことのないフロンティアを切り開いていく学問研究はできないという人は少なくないと聞く。

仕事を選ぶ事と、やりたくない事、できない事をやらないのは違う

弊社は決してエリートではない。しっかりした基礎に、確かな応用力、そして何よりも、何でもやってみるバイタリティはどこにも負けていない。
実際に「XXにお願いしたら、できませんので他に言ってくれ」といわれたのでお願いしたいという話がかなり多く(その中には、法人設立の電子定款の作成など、弊社にもできない事もあり…その場合はOOに聞いてください。話は通しておきます。という事しかできないが)、そういった案件や要望にお応えしていると、弊社の売りや強みが、より強くなっていっているように思う。

強みとは、そして能力を上げていくには

何より力を発揮する瞬間が、それぞれの個人が、それぞれの得意分野を持ち寄って1つの成果を発揮する時だ。それは、一見すると苦手の助け合いや、出来ないことを外注する場合と同じように見えるが、実際は全く別の「それぞれの個々が成り立った上での協力関係」だ。
個人的には、それぞれの個々が成り立った状態になるには「挑戦」は不可欠だと思っている。
作業を行うのに挑戦は必要ないかもしれない。しかし裏を返せば、作業ロボットの方がよっぽど早く、正確に、力強く作業を行うことができる。
ロボットに挑戦はできないし、協力することもできない。

でも天才っていますよね?

最後に1つ、できませんというエリートと、やってみますという凡人という分かりやすい対比で、前者はロボット以下だが、後者は人間にしかできない。という話をしたのだが、「やってみますというエリート」が少ないながらも存在するだろう。
そういった人物は、天才と呼ばれたり、偉人と呼ばれたり、大経営者と呼ばれたりするのではないだろうかと思う。